――テンカワ・アキト 2178.02.26〜? 二一九五年十月一日、火星ユートピアロニー地下シェルター内において、イネス・フレサンジュ博士とともに人類史上初のボソンジャンプを行い成功させ、地球へと移動する。当時十七歳。(イネス・フレサンジュについては同人物の項を参照) 二一九六年十月、ネルガル重工業社が開発した新型戦艦「ナデシコ」にコックとして乗船。IFS所持を理由に、パイロットを兼任する。 二一九七年十月、ナデシコが軍の指揮系統に組み込まれ軍属に。自身は軍に入ることは出来ず、同年十二月ナデシコを下船。 同十二月、ネルガル傘下の研究所にて再びボソンジャンプを実行。二週間前の月にジャンプアウトする。 同年二月、木星圏ガニメデ・カリスト・エウロパ及び他衛星小惑星国家間反地球共同連合体(以降:木連)代表・草壁春樹中将との和平会談における代表メンバーに選ばれる。 和平会談は木連側による和平推進派である木連軍人白鳥九十九少佐暗殺によって決裂。 同年三月、火星極冠遺跡直上にて行われたネルガルと木連の会戦にネルガル側(実質的には「ナデシコ」という第三勢力)として参加。 ナデシコ艦長ミスマル・ユリカとの痴話喧嘩が全周波で流れる。 テンカワ・アキト、ミスマル・ユリカ、イネス・フレサンジュのボソンジャンプを行うことのできる三人(現在A級ジャンパーと呼ばれる人間)の協力によって、火星古代遺跡を積んだナデシコが人類未踏の宇宙の彼方へと跳ばされる。 地球木星圏間戦争(当時は蜥蜴戦争)停戦。 木連と地球連合間に休戦条約締結。事実上の終戦となる。 同年五月、木連にて若手将校らによる「熱血クーデター」。木連指導者草壁春樹中将行方不明。 二一九九年、テンカワ・ラーメンと呼ばれる独自に開発した醤油ラーメンを目玉商品として屋台を経営。ミスマル・ユリカ、ホシノ・ルリがこれを手伝った。 同年六月、テンカワ・アキト、ミスマル・ユリカ結婚。ホシノ・ルリが正式に二人の養子として登録される。なお、二人の婚姻届は届出されていない。 同年六月十九日、テンカワ・アキト、ミスマル・ユリカ両人を乗せたシャトルが爆発事故。ともに死亡と報道される。(実際には「火星の後継者」と呼ばれる組織によるテロを装った拉致事件) 同年八月、「火星の後継者」研究所をネルガル・シークレットサービスが奇襲。テンカワ・アキト救出。以降、復讐と妻ユリカの奪還を誓い急速に力をつけていく。 二二〇〇年七月、ラピス・ラズリ(当時の名称:0175)を同社SSが救出。実験によって五感を患っていたテンカワ・アキトのサポートにつく。 二二〇一年七月一日、コロニー「タカマガ」襲撃。大破。 同年七月十日、コロニー「ホスセリ」襲撃。中破。 同年七月二十日、コロニー「ウワツツ」襲撃。中破。 同年七月三一日、コロニー「シラヒメ」襲撃。大破。 同年八月九日、コロニー「アマテラス」襲撃。草壁中将を中心にした反現体制組織「火星の後継者」が蜂起。 同年八月二十日、「火星の後継者」の秘密工作部隊「北辰七人衆」と激突。ナデシコC所属パイロット・スバル・リョーコらの増援を得て、隊長である北辰に勝利。 助け出された妻ユリカに会うことはなく火星よりボソンジャンプで離脱。 以後の行方は不明。 補足事項 事件当時は「人類史上最悪のテロリスト」と呼ばれていたが、後にネルガルとナデシコクルー、連合宇宙軍大将ミスマル・コウイチロウらの証言と提出された証拠資料により、実際のテロ行動は火星の後継者が起こしたものと判明し、その罪は大幅に減罪された。 現在では悲劇の人物として語り継がれ、囚われた彼の妻を姫とし彼自身を王子と仮定した「The Prince of Darkness」という呼び名が広まった。(事件当時にもその呼称はあったが、あくまで一部の間でのことであったようだ) 減罪となったことを公表し、その行方を捜しているが依然その行方は謎のままである。 彼が姿を消して三ヶ月後、連合宇宙軍中佐ホシノ・ルリも失踪している。過去の二人の関係からその関連性が疑われている。 しかしながらその時その場にいたはずのナデシコBクルー、ユーチャリスオペレーター・ラピスラズリが口を閉ざしたため真実は不明である。
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